
「青果部門の表示」 ・ 「食」の基礎知識(道理)シリーズ 第3回
1.必要な表示事項と内容
青果物でも、複数の野菜を野菜カットして混ぜ合わせたカット野菜やカットフルーツ、ブランチングした野菜は加工食品とみなされる。

- 名称の表示
名称は、その内容を表す一般的な名称で表示するが、その内容を的確に表現していれば標準和名、品種名で表示することもできる。
地域特有の名称があるものについては、その名称が一般的に理解されると考えられる地域であれば、地域特有の名称で表示することもできる。

- 原産地の表示
国産品と輸入品で表示内容が異なる。
- 国産品
都道府県名を表示する。
都道府県名の代わりに市町村名、地域名で表示することも可能。
丹波や土佐などの旧国名や、信州や甲州などの旧国名の別称、また房総(地域名)や屋久島(島名)なども地名として表示可能だ。
農産物の原産地は、都道府県名で表示することが原則であるため、都道府県より広い範囲を表す地域名を原産地として表示することは認められない。(例:九州産、関東産)
- 輸入品
原産国名を表示する。
ただし一般に知られている地名を原産地として記載することも可能。(カリフォルニア州、福建省など)

● 同じ種類の農産物で、複数の原産地のものを 混合した場合は、その製品に占める重量の高いものから順に表示する。
● 贈答品の果物盛りかごのように、異なる種類 の農産物で複数の原産地のものを詰め合わせた場合は、その農産物それぞれの名称に原産地を併記する。
- シイタケの表示

シイタケは栽培方法によって品質が異なることが多いため、栽培方法の表示が義務化されている。
原木栽培はナラやクヌギの木に菌を植えつけて2〜3年かけて収穫するもので、菌床栽培は、ハウスで、おが屑や糠などをまぜた人工の床に菌を植えつけで数ヶ月で栽培し、収穫するものだ。
- 柑橘類、アボカド、アンズ、サクランボなどの表示
「アボカド、アンズ、サクランボ、柑橘類、キウィー、ザクロ、スモモ、西洋ナシ、ネクタリン、パイナップル、バナナ、パパイヤ、ジャガイモ、ビワ、 マルメロ、マンゴー、モモ及びリンゴ」については、防かび剤(防ばい剤)を使用した場合、添加物の表示が必要になる。
容器包装に入れないでバラ売りする場合であっても、防かび剤を使用した旨を陳列用容器、値札、品名札またはこれらに近接した提示物に、表示する。

- シアン化合物を含有する豆類の表示
シアン(青酸)化合物を含有する豆類(バター豆、ホワイト豆、サルタニ豆、サルタピア豆、ぺギア豆、ライマ豆)は、名称などの他にシアン化合物を含有していることを表示する必要がある。
シアン(青酸)化合物を含有する豆類は生あんの原料のみに使用を限定してる。
生あんの製造も、シアン化合物が残らないように細かく基準が定められている。
従って、シアン化合物を含有する豆類の流通および加工工程の管理上の観点から期限表示ではなく、輸入年月日を表示することとなっている。
使用方法は食品衛生法に定められた使用基準に合う方法で以下の項目を表示する。
2.有機栽培・特別栽培の表示(任意表示)
有機栽培農作物や特別栽培農作物に該当する商品については、任意で「有機栽培」、「有機〇〇」
「特別栽培農作物」の表示ができる。
- 有機栽培農作物
農林水産省に登録された第三者機関が検査して、それに合格した農産物や加工食品、畜産物などに付される有機JASマークがあるものだけを「有機」や「オーガニック」として販売することができる。
*輸入農作物も同じ制度の基で有機JASマークが付される。

- 特別栽培農作物
「特別栽培農産物」は農薬の使用回数と化学肥料の窒素成分量を地域の慣行レベルの50%以下で生産したものだ。
「無農薬」「無化学肥料」表示は、消費者が一切の残留農薬等を含まないとの間違ったイメージを抱きやすいため、表示禁止事項となっている。
特別栽培農産物の認証マークは、都道府県によって異なる。
認証制度がない地域では、農協や民間団体などが認証を行っている場合もある。

3.生鮮食品とならない青果物ついて
青果物であっても、その処理の仕方で生鮮食品に当てはまらない場合もある。
■ 複数の野菜や果実をカットして混ぜ合わせたもの
1種類の野菜、果実のみをカットして作ったカット
野菜などの商品は「単に切断したもの」として生鮮食品となりますが、複数の野菜や果実をカットして容器包装に入れたミックスサラダやカットフルーツは加工食品となる。
この商品は、店舗以外加工されたもの(アウトパック商品)を販売する場合は、加工食品に必要な表示をする必要がある。
但し、店舗内(インスタ)で作ったカットフルーツ などを同じ店舗内で販売する場合は、以下の一部の表示事項を以下の内容で省略できる。

■ ブランチングをした野菜
冷凍する前に、熱湯に漬けたりして最低限の加熱処理することをブランチングといい、この処理をした商品は加工食品となる。
ただし、ブランチングしないで、単に野菜を冷凍した商品は生鮮食品になる。
食育ドリル➟ https://joflink.online/★みんなの食材ドリル/食品表示2【青果編】_みんなの食育ドリル/
『食』仕事の教科書 ➟ https://joflink.com/
又は ➟ https://global.super-school.fun/e/hyouij_seika_global/








