鈴茂器工株式会社は、AIを搭載したAI画像認識システム「Visレジ(ビスレジ)」の販売を開始する。
本システムは、寿司やうどんなどの日本独自のメニューへの対応力を強化するため、協力会社との協業により、SUZUMOグループのリソースを投じて検証を進めてきた。

| 名称 | AI画像認識システムVisレジ(ビスレジ) |
| 販売開始日 | 2025年10月22日(水) ※スズモフェア2025東京より受注開始 |
| 料金体系 | 初期費用:都度、個別見積 ※条件により変動 利用料:サブスクリプション(月額) |
| 特徴 | ・高い認識率 ・利用店舗様で商品登録可能・低コストで設置可能 ・自動学習機能 |
■Visレジ販売の狙い:飲食店の喫緊の課題への対応と生産性向上
SUZUMOグループは、日本の飲食店が直面している以下の労働力不足と顧客満足度に関わる課題を解決するために、Visレジの販売を開始。
●レジ業務の非効率化と顧客満足度の低下
商品アイテムが多い飲食店では、不慣れなスタッフが商品キーを探すのに手間取り、レジの行列が発生しがち。これはお客様満足度の低下に直結する。
●スタッフ教育の困難化と熟練者への負荷集中
スキマバイトをはじめとする短時間労働者が増加する中で、十分な教育訓練時間を確保することが困難になっている。
経験の浅いスタッフがメニューを完全に理解できていないため、本来は調理や指導などの重要業務に充てたい熟練スタッフをレジ業務に配置する必要が生じており、人時生産性の低下を招いている。
AI画像認識システムVisレジは、これらの課題に対し、スタッフの習熟度によらず迅速な会計を実現することで、飲食店の安定運営と生産性向上に貢献する。
■Visレジの使い方
利用客が商品をピックアップ → カメラの認識部分に設置 → AIが自動で識別(2秒ほど)
→ POSに商品データが反映(※他社POSとも連携可能) → 会計

■AI画像認識のメリット
| 育成コスト削減 | 「商品名」「レジキー」「セット/組み合わせ」を完璧に覚えていなくてもAIが識別してくれるため、新人教育期間を短縮可能に。 |
| 時間帯売上UP | AIスキャン+認識結果の確認とレジでのオペレーション時間を大幅に短縮。 |
| 品質管理 | 遠隔から提供履歴の確認が可能。提供商品の品質確認や提供時のエビデンスを残すことができる。 |
■はなまるうどん 中野通り店での稼働の様子 ※2025年9月時点



導入効果:ベテランスタッフの作業負荷を大幅に軽減
AI画像認識システムVisレジは、はなまるうどんの2店舗で異なるオペレーションでのテストを経て、中野通り店に導入された。
約150種類ものメニューがある同社の店舗では、レジ画面から商品を探し出すのにある程度の商品理解などのスキルが必要となっていた。
Visレジ導入後、画像認識からメニューが画面に反映されるまでの時間は約2〜3秒に短縮。この大幅な時間短縮により、スタッフからは「サービススピードの向上と作業負荷の軽減につながる」と評価されている。
今後の課題:さらなる正答率向上と省人化効果
一方で、Visレジの最大限の活用には、認識されたメニューが正しいかを判断する人のチェックが欠かせない。メニュー数が多いため、現時点では商品の理解があるベテランスタッフが最終チェックを担っている。
そのため、今後は以下の課題解決に注力し、さらなる店舗運営の効率化を目指す。
① 正答率のさらなる向上: ベテランスタッフの判断レベルに近づけることを最重要課題。
② 明確な省人化効果: 導入・ランニングコストの改善と、「シフト1本削減」につながるような、具体的で明確な省人化効果の実現が期待されている。








