株式会社寺岡精工は、電動アクチュエーターを 用いた独自開発の貼付機構(特許出願済)により、不揃いな向きで流れるパッケージを捕捉し、自動で ラベルを貼り付ける、商品捕捉型自動ラベラー「ビジョンラベラー(HC-800VL)」を10月より販売開始した。
ラベルの手貼り作業が行われているフローズンチルド商品※1(保存温度帯変更作業)をはじめと する流通加工分野を対象に、効率化・作業削減、人手不足解消に貢献する。
※1 冷凍状態で保管された食品を、流通段階で解凍し、チルドの温度帯で販売する商品。(フローズン→チルド) 例としてサラダチキンや水産物の塩干商品など。

▲「ビジョンラベラー(HC-800VL)」/ラベル貼り付けイメージ
■ 独自開発の貼付機構(特許出願済)が、不揃いな向きで流れるパッケージへ自動貼り付け
商品捕捉型自動ラベラー「ビジョンラベラー(HC-800VL)」は、コンベヤー上を向きが不揃いに流れるパッケージをカメラで認識し、その位置や進入角度を捕捉。捕捉した座標情報をもとに、電動アクチュエーターを用いた独自開発の貼付機構が正確なラベリングを行う。
一般的なオートラベラーでは、商品搬入ガイ ドの位置、ラベラーユニットの位置・高さ・角度などをアイテム毎に手作業で調整を行っていたが、ビジョンラベラーは設定値を初回登録すれば、次回以降の作業は商品を呼び出す だけの簡単作業。多品種少量作業への適応 や、作業者ごとの生産性や精度の平準化など、 様々な現場ニーズにフレキシブルに応える。

▲カメラ検知・ラベル貼り付けの動作原理
■ AC100V電源で稼働、ロケーションフリーを実現
本製品は AC100V 電源 1 口とエアーコンプレッサーのみで稼働ができ、最大 45P/min※2 の処理 能力を発揮。さらに、筐体がキャスターで移動できるため、シーズン毎や作業内容によってレ イアウト変更が必要な場合もフレキシブルに対応する。
※2 最大処理能力はパッケージ条件により異なる。
■ 高いユーザビリティを実現した画像認識システム
画像認識システムには、食品加工業界で約 20 年の実績 がある TERAOKA のラベル検査装置のノウハウを応用する。検出方式には主にパッケージデザインのマーク 形状より捕捉する「マーク検出モード」と、トレー商品の エッジ(輪郭)で捕捉する「エッジ検出モード」の2パタ ーンを実装。登録作業は本体上のタッチパネルで行うことができ、直感的なUIを用いた登録フローにより、誰でも 簡単に操作・登録が可能。








