流通業向け業務システムを提供する株式会社テスクは、東京、千葉、埼玉に「スーパーベルクス」を50店舗展開する、株式会社サンベルクスに、バイヤー向け商談管理システム「商談.net」を提供した。同システムの導入により、商談プロセスの一元管理と可視化を実現し、業務効率化・リスク管理・人材育成の強化を図る。

1. 商談管理システム導入の背景:商談業務の改革・コンプライアンスの強化
株式会社サンベルクスは、社内で実施した業務調査の結果、商談業務において旧来のやり方が依然として残っており、業務の属人化や取引先様との言葉の解釈による齟齬が課題であることが明らかになった。
また、売上高が1,000億円を超え、今後2,000億円を目指す中で、コンプライアンスリスクのさらなる低減も重要だった。特に商談業務においては、バイヤーによる交渉時の不適切な対応を未然に防ぐため、商談プロセスの可視化が不可欠だった。こうした課題を解決し、取引先様とも協業できる仕組みが必要と考え、商談業務のシステム化を目指した。
【導入背景】
◆商談業務に属人化・齟齬が発生
◆企業成長に伴うコンプライアンスリスク増大
◆商談プロセスの可視化・標準化の必要性
2. 「商談.net」の選定理由:商談の上流から下流までを一元化管理
「商談.net」では、商談の予約から履歴管理、提案内容の採否判断、基幹システムへのマスタ登録、リベート管理までの一連のフローを一元的に管理できる点を評価いただいた。全てのバイヤーと取引先様が共通の仕組みを利用することで、アシスタントを含む商談業務全体の標準化が実現可能となる。
また、ワークフローによる承認プロセスを通じて商談の可視化が進むことで、商談記録の蓄積が可能となり、熟練バイヤーが持つ知識やノウハウといった属人的な情報を次世代のバイヤーへと継承する育成効果もご期待いただいている。
3. 導入の成果 ~ 株式会社サンベルクス様よりいただいたご意見
「取引様の意識変化で、商談の質が向上」
取引先様の意識に大きな変化があった。従来は商談の直前に、商談内容や資料がメールで送られることが多かったのに対し、現在は、取引先様から余裕を持って事前に提案資料や見積書をご提出いただけるようになった。
その結果、事前準備や要望の共有が可能となり、商談の質が大幅に向上。さらに、当社側の上長が内容を意識した、要点を絞った質の高い提案が増え、取引先様の提案力向上にもつながっている。
「取引先様と双方で、コンプライアンスを強化」
企業規模の拡大に伴い、取引金額や契約内容も大きくなる中で、商談履歴を残すことは、当社だけでなく取引先様にとっても、コンプライアンスの観点からリスク低減につながる。
商談プロセスを可視化することで、内容の齟齬を防ぎ、不適切な対応を回避できる体制を整えることができた。また、取引先様においても、担当者が変わった場合でもスムーズな引き継ぎが可能となり、双方にとってメリットを実感している。
「商談事例を共有化し、次世代のバイヤー育成へ」
バイヤーは年齢とともに入れ替わりが進む中で、教育の難易度も高まっている。そうした中でも「商談.net」を活用することで、可視化された質の高い商談を共有でき、人材不足の状況下でも効果的な教育が可能となる。
バイヤー業務は属人化しやすいため、他のバイヤーが対応事例を学ぶ機会が生まれる。上長が承認する際に参考となる商談事例があれば、それをお手本にしながら水平展開することで、効率的なスキル習得にもつながっている。
【導入効果】
◆商談資料の事前提出が進み、提案の質が向上
◆双方で商談履歴を残すことで、リスクを低減
◆商談事例の共有により、次世代バイヤーの育成を促進
4. バイヤー向け商談管理システム「商談.net」について
「商談.net」は、小売業と卸売業・メーカーの商談業務を一元管理することで、商談業務の効率化と透明化を実現する商談管理システムである。
スーパーマーケット・ドラッグストア・ホームセンターをはじめ、多くの小売業さまにご導入・高い関心をお寄せいただいているパッケージだ。

小売業の商談現場では、以下のような課題が顕在化している。
◆ 商談業務がアナログ運用のため、デジタル化で効率を上げたい
◆ 商談履歴が不透明で、内部統制が不十分
◆ 取引先からの提案がマンネリ化し、商談の質を向上させたい
「商談.net」は、こうした旧態依然とした商談業務の課題を解決するために開発された、商談DX(デジタルトランスフォーメーション)支援システムである。属人化しやすい商談業務を可視化・標準化することで、業務の効率化とガバナンス強化を同時に実現する。
商談の予約から履歴管理、商品提案、リベート管理までを一元化することで、サプライチェーン全体の業務効率化を推進。また、取引先とのワークフローによる承認管理により、商談履歴のログを記録し、ガバナンスやコンプライアンスの観点からリスク管理の強化にも貢献する。
小売業の商談DXを支える「商談.net」は、基幹システム刷新をご検討の企業様には小売業向け基幹システム「CHAINS Z」との連携提案が可能。また、リベート業務の効率化や透明化を図りたい小売業様には小売業向け「リベート管理システム」の単独導入にも対応している。
5. 会社概要
会社名:株式会社テスク
所在地:愛知県名古屋市中区栄1丁目18-9
事業内容:流通業向け基幹システム・業務支援ソリューションの開発・提供
6. 本件に関するお問い合わせ先
株式会社テスク 営業部
TEL:052-222-1000
Email:tisc_mrkt@kktisc.co.jp








